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ダグラス・リチャード・ホフスタッター(Douglas Richard Hofstadter、1945年2月15日 - )はニューヨーク生まれのアメリカの学者。2014年現在、インディアナ大学ブルーミントン校教授。専門は認知科学および計算機科学。ホフスタッターは多くの一般書を執筆しており、その中でも特に有名なのが『ゲーデル、エッシャー、バッハ - あるいは不思議の環』(1979)。 ホフスタッターは1980年に同書でピュリッツァー賞の一般ノンフィクション部門を受賞した。この本は人工知能の問題を高エネルギー物理学、音楽、芸術、分子生物学、文学、といった多彩なテーマに絡めて記述し、多くの人々の興味を惹いた。この本がきっかけになって、人工知能分野へ進むことを決めた学生も大勢いると言われている。 == 経歴 == ダグラス・ホフスタッターは、1945年、アメリカのニューヨークで生まれた。父親はノーベル賞を受賞したこともある物理学者のロバート・ホフスタッター。ホフスタッターの父方の叔母は、進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの母方の叔父と結婚していた。 1965年、スタンフォード大学の数学科を卒業し、1975年にはオレゴン大学で物理学の博士号を取得。 2006年現在、インディアナ大学ブルーミントン校で認知科学と計算機科学の教授(College Professor)および科学史、科学哲学、哲学、比較文学、心理学の教授(Adjunct Professor)を務める。また同校の概念認知研究センター(ホームページ )の代表も務めている。 ホフスタッターはマルチリンガルでもある。彼は母語である英語に加えて、他にイタリア語、フランス語、ドイツ語を使うことが出来る。1960年代の中ごろ、数年をスウェーデンですごしスウェーデン語を学んだ。 彼のこれらの言語に対する知識は部分的には若い時にジェノバで過ごした数年間の経験に帰せられ、彼はジェノバでインターナショナルスクールに通っていた。彼はロシア語もある程度話し、『ゲーデル、エッシャー、バッハ』の一部分は自身の手でロシア語に翻訳している。また、プーシキンの韻文小説『エヴゲーニイ・オネーギン』を韻文で英語に翻訳し出版した。亡き妻キャロルを追悼して書いた ''Le Ton beau de Marot'' で、彼は自分のことを「パイリンガル; pilingual」と称し(3.14159…個の言語に精通しているという意味)、「オリゴグロット; oligoglot」(oligo は「少数」、glotは「言語に通じている」の意)であるともしている。 彼の興味の範囲には、音楽、精神、創造力、意識、自己言及のパラドックス、翻訳、数学ゲームなどが含まれる。 ホフスタッターは日本の絵本作家安野光雅(パズル的・幾何学的なテーマの絵を好む)のファンで、二人は、他数名と共に一緒に食事をしたこともある〔『ゲーデル・エッシャー・バッハ 20周年記念版』の訳者後書き、野崎昭弘のパート(p. 734)より。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダグラス・ホフスタッター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Douglas Hofstadter 」があります。 スポンサード リンク
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